折りたたみを展開する

おぼえ書き、まとめ、発表など

因果関係と相関関係

現実世界は難しい

因果関係と相関関係は異なる。気の利いた小学生でも言えることだが、なんともpatheticなことだ。自然科学分野の研究であれば、コントロールや実験をすることができるが、他の影響をコントロールできない場合*1だと因果を明らかにすることは困難になる。社会現象だと、YOLOよろしく*2ある事象がなかった場合のセカイを観察することはできない。

 

1つ覚え

とはいえ、世の人々は自分たち以上に物知りである。相関関係だけをみて因果関係を

断定している研究・調査は少ない。色々な議論や進歩を礎に結果が公表されているのだ、と期待してしまう*3。それに、バシッと因果関係を示したいという野心は誰でも抱くものだ。

 

人類って進歩してる

近頃、因果関係に関連した書籍を多く目にするようになった。一時期、統計に関連した本がよく出たのと同じような感じである。一流の研究者たるものアウトリーチ活動もすべし。ということであろうか。本当にありがたい話である。最新の学説をわかりやすい説明してくれている。

 

データ分析の力 因果関係に迫る思考法 (光文社新書)

データ分析の力 因果関係に迫る思考法 (光文社新書)

 

 

 

「原因と結果」の経済学―――データから真実を見抜く思考法

「原因と結果」の経済学―――データから真実を見抜く思考法

 

 

 

 

 

具体的な話

 

こういう話をしたのも、以下のような記事を見つけたからだ。

 

headlines.yahoo.co.jp

 

要は、朝食を食べた方がいいですよと。まあ、たしかにそうかなと思いつつ、逆の因果も考えたくなる。脳出血リスクが高い故に、朝食を抜かす。ということはなさそうでも、朝食をしっかり食べさす家庭の子は成績も良い、ことはありそうである。

 

とはいえ、これは研究論文の成果であるので、その程度の内生性くらいコントロールされているだろう。確かめたいので、原論文を探した*4

朝食の欠食と脳卒中との関連について | 現在までの成果 | 多目的コホート研究 | 国立研究開発法人 国立がん研究センター 社会と健康研究センター 予防研究グループ

 

Association of Breakfast Intake With Incident Stroke and Coronary Heart Disease: The Japan Public Health Center-Based Study. - PubMed - NCBI

 

しかも、オープンアクセスなので読めるようだ。まだ読んでないけど。

 

活かせるのか、活かせないのか、それが問題だ

朝食でも、教育方法でも、運動の効果でも、ある程度の因果関係があったとしても、それを活かせるのか・参考にすべきかは考えものだ。たとえば、説明力が低かったら結果にもたらす影響は小さいかもしれない。また、持病や体質によって期待し効果が得られないかもしれない。結局のところ、「因果関係があろうがなかろうが、個々人の状況を鑑みて情報を活かさないといけない」という身も蓋も無い結論になる。

 

好きなソースはブルドックソース

 

ニュースの原論文をつぶやくアカウントがある。素晴らしい。天に感謝したい。

twitter.com

 

 

 

 

*1:タバコの害や、後に述べる朝食の効果など

*2:ギャグ

*3:実際問題そうでない物もあるだろうが、それは個別に判断するしかない。因果推定の程度もそうだ。

*4:毎回思うのだが、なぜニュースの原論文はこんなに探しにくいのだろう