折りたたみを展開する

おぼえ書き、まとめ、発表など

英文ライティングの覚書 (JW, Lesson5: Emphasis)

続き。今回は少し哲学的。

Style: The Basics of Clarity and Grace (5th Edition)

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Lesson5 Emphasis

読者は以下の2点について書き手に助けてほしいと思っている。

  1. 長く複雑な文や節の理解

  2. 新しい情報の理解(特にテクニカルターム)

よって、簡素に文章を構成することが前提であるが、単純な内容→複雑な内容という流れを心がけて読者の理解を促す。

そもそも、メインキャラが主語になり、アクションがキャラの動詞になっていればわかりやすい文と文章が書ける。このことは前回までのレッスンで確認したとおりである。

しかし、文章の始まりと終わりは特別注意を払わなくてはならない。なぜなら、文章の始まりは読者がその文を読み進めるのに、文章の終わりは読者の読後感に大きく影響するからである。

たとえば、文章が突然テクニカルタームで始まるとその単語に馴染みのない読者は文章を理解できなくなる。始まりの文が理解できないと、それに続く文も理解できなくなってしまう。よって、テクニカルタームはできるだけ文章の後に出てくるようにする。

また、キャラを指し示す語句はトピックセンテンスとして繰り返す。しかし、強調するキャラが増えすぎると意味がないので注意すること。

文のなかで単語を強調する道具

文の中で単語を強調したいときもある。重要なキャラクタなどがこれにあたる。

文のなかで単語を強調する道具として、

  • there is
  • what
  • 強調構文
  • 受動態(e.g. by our genes. Our genes~.)
  • Not only ~, but ~.
  • 代名詞をつかう

最後の代名詞を使うというのは同じ言葉を繰り返さないということである。例えば、 Tom is ~. Tom’s ~. By Tom …. という風に同じ単語が続いてしまうと平坦な印象を読者に与えてしまう。

できるだけ既知情報は前にだす

既知の情報や内容のない周辺的な情報は前にだす。大抵は副詞節などがこれに当たる。逆に、新情報は後ろに置くことが鉄則。

  • 漸降法は前に出す
  • Sinceなどの文の後に出す副詞節は前に出せるのなら出す (e.g. For the most partとかも)
  • 新情報は後に出す

漸降法の例としてテキストでは ”It must be remembered” が挙げられている。たとえば、

XXXX, It must be remembered.

よりも、

It must be remembered that XXX.

の方が良いとされている。これは、 “It must be remembered” という節の内容が薄い(~情報があまり無い)からであろう。

英文ライティングの覚書 (JW, Lesson4:Cohesion and Coherence)

Style: The Basics of Clarity and Grace (5th Edition)

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Cohesion and Coherenceについてまとめのメモ。

Cohesion and Coherence

文章がChoppyとかdisroganizedという評価は良く言われるが、一体どういう基準で読者は判断しているのだろうか。何度か述べたが、Clearとかそういった判断はあくまで印象として抱かれていることを知っておくべきである。

Cohesiveとはセンテンス同士のつながり度合いである

Cohesiveかどうかはセンテンスがどう終わり、どう次のセンテンスにつながっているかできます。つながっているとは、文末で述べられている部分が次のセンテンスの始まりになっていることである。

Coherentは文章のある文が総体として説明する集合の大きさである

自分でまとめた。具体的に後に説明する。

文は情報が既知から未知に流れるとつながる

読者はどのような時に文がcohesionと判断するのか。それは、

[既知の情報A -> 未知の情報B]. [既知の情報B -> 未知の情報C]

のように文がつながっていることである。ここで、既知の情報とは、読者にとって既知であるということ。具体的には、

  • 直前に述べられたこと
  • 文脈から容易に推測できること

である。文の形上の流れを重視しているので、この点から考えると、受動態を使うことも正当化される。ルールとしては、

Cohesionはメインキャラとアクションの配置に優先する

前回までのルールをまとめると、

  1. メインキャラを主語に
  2. メインキャラの重要なアクションを動詞に
  3. 既知情報から新情報に文を流す。

として、3つ目のルールが入ったことになる。最後のルールは1,2に優先することを覚えておく。

情報を既知から未知に流すことはルール1,2,に優先する。しかし、読者がある情報が既知かどうかを判断するのは難しい。書き手は書くことに対しての理解が深いことも適切な判断を阻害する。

ここから、わかるように

cohesionな文章を書くのが難しさは、読者が何を知っているかを判断する困難さ

であることがわかる。逆に、情報が既知から未知に流れるということは、

文章は読者が予測不可能な情報で終える

ということがコインの裏側のルールとして浮かび上がることも指摘しておく。

incoreherantは文章はテーマを共有しない

(テーマは、アイデアと言い換えても良い。)

文章がcohesionであったとしても、文章がcoherentであるとは限らない。

incorehentな文章は以下のような文章である。

  • 主語がテーマと無関係
  • 文がテーマを共有しない
  • 文章に文章のテーマについての説明文が欠けている

Coherence/Cohesionを加味した判断の手順

以下の手順で文章を直していくことになる。各ステップで問題があれば修正する。

  1. 文の最初の8文字までに主語と動詞があるかチェック
  2. メインキャラが主語、そのアクションが動詞かどうかチェック
  3. すべての主語はすべて同じアイディア/テーマから出ているか
  4. ほとんどすべての主語はアイディア/テーマにとって重要なキャラか
  5. トピックは読者にとって既知か

英文ライティングの覚書 (JW, Lesson3:Characters)

引き続き、

Style: The Basics of Clarity and Grace (5th Edition)

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のメモ。今回はメインキャラについて。

Lesson3 Characters

メインキャラについて。メインキャラを特定してそれを文の主語にすることが重要であることを、Lesson2で指摘した。では、このレッスンではメインキャラの特定方法と表現法について学ぶ。

明確なメインキャラは文字数が少ない

明確なメインキャラは、物理的に短い傾向にある。例えば、”The CIA”というキャラと”The fear of the CIA”では前者のほうが明確である。特に、重要なのは読者は文の最初の8文字以内にメインキャラとその動詞(アクション)を欲しがるということである。つまり、短い文字数でメインキャラを表現するとそれを主語にした動詞との距離が近くなるので、文字数の短いメインキャラは文を明確にすることにダイレクトに効く。

メインキャラを文に名詞としてあぶり出せ

文を明確に書くためには

  • メインキャラを見つけ、主語とする
  • メインキャラのアクションを動詞として書く

という手順を踏むことを前回のレッスンで説明した。主語は必ず名詞であるが、リバイズしようとする文の中にはメインキャラは名詞として現れていないかもしれない。よって、元の文からメインキャラを特定して名詞にする必要がる。メインキャラを見つけるための指針は、

  • 前置詞の目的語として
  • 所有格として (e.g. him, her…)
  • 形容詞として (e.g. Medieval theological debates -> Medieval theologists)

として隠れているかもしれないのでこれらを念頭にして探す。

抽象的な名詞を主語にすることを避けよ

抽象的な名詞を主語にすると、アクションの動作主を抽象的に表現することにつながり、文を不明瞭にする。しかし、どうしても抽象的な名詞を使わなくてはいけない場面もある。そのとき、

  • 読者に馴染みのある抽象的な名詞ならok
  • とりあえず、we, people, researchersなどを試してみる

を念頭に考えると良い。

受動態

受動態はアクションを行ったキャラを隠すのでメインキャラを隠すことに繋がり、文章を不明瞭にする。つまり、受動態という態は文法的な形を超えて、読者の印象という点からも理解すべきである。たとえば、

  • We can manage problems if we control costs
  • Problem management requires cost control

という2文はどちらも能動態で表現されているが、後者の文が読者に与える印象は能動態のそれと同じである。

受動態を使うべきかは読者の認識という視点で選ぶ

文を受動態にすべきかどうかは、以下の3つのポイントから選ぶ。

  • 読者はアクションのキャラを認識すべきか?
  • 受動態/能動態 を選ぶことでそのセンテンスから次のセンテンスへの流れがよくなるか?
  • 受動態/能動態 を使うことで一貫した視点で文章をかけるか? (e.g. WWIIを国の視点から書くか(能動)、歴史家の視点(受動))

動作主を隠したいなら受動態を使う

受動態はアクションの動作主を隠す。逆にいうと、アクションの動作主を知らない場合、もしくは読者に知らせたくない時に受動態を使える。たとえば、いかの時には受動態を使うと良い。

  • アクションの動作主をあなたが知らないとき
  • 動作主を読者に教えたくないとき
  • 特定のキャラに読者の意識を集中させたいとき(~他のキャラを登場させたくないとき)
  • 最初に既知情報を出して、一連の情報を流したいとき

英文ライティングの覚書 (JW, Lesson2:Actions)

Style: The Basics of Clarity and Grace (5th Edition)

Style: The Basics of Clarity and Grace (5th Edition)

を読んでいる。とても良い。覚書を書く。詳細は本を読んでほしい。

Lesson2 Actions

Actionの視点から文を構築することを考える。

Actionの観点から文を見るときのNot Clearの定義

そもそも文がNot Clearとはどういうことだろうか?それは、文のメインキャラが主語ではなく、キャラのアクションが文の動詞になっていない文である。

具体例

具体例を挙げる、

The outsourcing of high-tech workers to Asia by corporations means the loss of jobs for many American workers, p13

という文をRewritingしてみる。

この文のメインキャラはAmerican Workersである。で、そのメインキャラのアクションはlose jobである。特定されたメインキャラとそのアクションを使って文を書き直すと、

American workers are losing their jobs, because corporations are outsourcing their high-tech work to Asia.

になる。この文からわかるように従属接続詞を使うこともポイントの1つである。

このRewritingからもう一つわかることは、名詞化(nominization)された単語は文をUnclearにすること(e.g. intention, investigation, expansion)。

なので、動詞から名詞化された単語はできるだけ使わない(例外も存在する)。

Rewritingの手順

  • 文を理解する
  • 文のメインキャラとそのキャラの動詞を決める
  • 名詞化された動詞を動詞にして文に組み込む
  • メインキャラを主語にする
  • 従属接続詞を使って論理関係をはっきりとさせる

利点

こうすることで文は

  • Concrete
  • Concise
  • Logical
  • Coherent

になる。最後の、Coherentになる理由は名詞化を解除することでactionが文の間で流れやすくなるからである。

論文で学ぶ論文のための英語 [1]

 

PNAS論文: Computer science skills across China, India, Russia, and the United States*1

より。英語的に興味深いものをピックアップ。

 

まずは、アブストから、

 We assess and compare computer science skills among final-year computer science undergraduates (seniors) in four major economic and political powers that produce approximately half of the science, technology, engineering, and mathematics graduates in the world. We find that seniors in the United States substantially outperform seniors in China, India, and Russia by 0.76–0.88 SDs and score comparably with seniors in elite institutions in these countries. Seniors in elite institutions in the United States further outperform seniors in elite institutions in China, India, and Russia by ∼0.85 SDs. The skills advantage of the United States is not because it has a large proportion of high-scoring international students. Finally, males score consistently but only moderately higher (0.16–0.41 SDs) than females within all four countries.

 

  • four major economic and political powers that produce approximately half of the science

     

ここでのpower[s]は国のこと。力のpowerと違い、加算名詞である。他にもいろいろ訳語がある。

 A state or country, especially one viewed in terms of its international influence and military strength.

‘a great colonial power’ [Oxford dictionary]

主要な国からサンプルしましたよ、といいたいときに使い所のあるフレーズだと思う。 

  •  substantially outperform A by X

     

AをX離して大きく上回る。substantiallyで定性的に述べてからby以下で具体的に述べる。結果を述べるのに使える。

 

  • in elite institutions in these countries

     

in...in... と続けても良いんだね。

 

後は面白いと思ったセンテンスの列挙

  • The rapid proliferation of information and communication technologies (ICTs) in economic, political, social life has led to ...

     

なにかが急激に増えてそれが、政治・経済・社会生活に...をもたらしている。最初の導入で研究の対象の重要性を述べるのにつかえる。  

  • Despite rapid increases in the quantity of CS students and graduates, however, little is known about their quality.

     

XXは量的には知られているが質的には知られてない[のでこの論文で調べます]

 

  • policymakers and administrators seeking to improve...

     

...を改善する手立てを探している政策立案者や行政。適当な人や組織にseeking to improveをつけて研究にpolicy implicationがあることを述べるときに使える。

 

  • Our sample of CS students ... may be of slightly higher math and science ability

     

 サンプルは数学と科学の能力がxxxと比べて少し高いかもしれない。内容というより、of higher math abilityみたいなのはカッコいい。

 

  • We provide further details on XXX  in YYY

     

 

XXXのさらなる詳細はYYYで述べます。Appendixを使うときに使える。

 

  • To minimize bias due to differences in language, we followed a rigorous multistage translation and translation review process

     

 バイアスをコントロールする、というのではなく、バイアスを最小化すると言いつつその手順を導入する文。使い所が多そう。

 

  • ...seniors in elite programs score much higher than seniors in nonelite programs...

     

scoreが動詞として使われているので動作が生き生きとしている。

 

  • The substantial advantage of CS students in the United States is not driven by the presence of international students.

     

XXXの結果はYYYというものが要因では無いですよ。とさらっと述べる。

 

  • United States graduates only face competition from a much smaller cadre of elite program graduates in China (∼33,000), India (∼8,000), and Russia (∼4,000).

     

 

cadreというカッコいい単語。特別な集団みたいなニュアンス。

A small group of people specially trained for a particular purpose or profession.

‘a cadre of professional managers’ [Oxford dictionary]

 当然、 of 以下には何かの集団を表す名詞が来て、elite program graduates in...

中国、インド、ロシアのエリート校の出身者(達の集団で)とくる。graduatesという名詞を使っているのでスッキリしていて、かつ数字も列記出来ている。自分だと、those who graduated from .... みたいにダラダラ書きそう。

 

  • pretertiary training in CS

     

おそらく、大学入学前のCS教育を指しているとおもう。 pretertiary trainingはpre-university trainingを指すが、ほかにも、basic educationも意味するらしい。

Pre-tertiary education - Wikipedia

*1:Loyalka, P., Liu, O. L., Li, G., Chirikov, I., Kardanova, E., Gu, L., ... & Hu, S. (2019). Computer science skills across China, India, Russia, and the United States. Proceedings of the National Academy of Sciences, 201814646.

ガラポンTVが良すぎた

ガラポンTVを購入した。というより、レンタル(月額1250円)という形。ガラポンTVを使うと、ワンセグ放送を8チャンネル約2週間分録画*1、ネット経由で視聴することができる。もちろん、自宅に設置するので自宅にTVアンテナも必要だし、ネット回線も必要である。

全テレビ番組録画機・全録機 ガラポンTV

アプリ・ブラウザ経由で自宅に設置されたガラポンTVにアクセスして視聴する形になる。ワンセグなので、テロップがギリギリ読めないといった欠点がある。反面、容量が軽いのでモバイル回線での視聴には快適である。なんといっても驚いたのがその設置の手軽さである。ガラポンTVを受け取ったらネットとアンテナに接続するだけでいいのだ。購入時のアカウントでシステムにログインすることができ、ポート開放なども取り立てて必要ない*2

https://1.bp.blogspot.com/-mCob-meAb8o/V9aHBKfUBDI/AAAAAAAA9mk/APRsw9aNqhUTrGlqTTNl6IYKCHvuWuZjwCLcB/s400/tv_1seg.png

ガラポンTVによって、全録+ネット経由でアクセスが可能になったことで時空と空間を越えたTV視聴が可能になったと言ったら中二病が過ぎるだろうか。例えば、Twitterやネットニュースで話題になった番組をその場で視聴することが可能である。同様の機械やサービス以前からも確かに存在するのだが、ガラポンはかなり手軽で他の人のレビューも見ることができて嬉しい*3

無料期間もあるので、ぜひ一度お試しあれ。

*1:1チャンネルだと4ヶ月分だそう

*2:うまく行かない場合もあって、そいう場合は機器の設定など個別に対応する必要があるそうだ

*3:ただしあまり盛んではない

プログラミングについて

プログラマーでもないし、正規のCSの教育を受けたことがないのでなにがプログラムに必要になっているものがなになのかよくわかっていない。

そういう考えをもっていたところ、

qiita.com

の記事で、

1.技術的なスキルをマスターしよう。もっともよい教材のリストはこれだ。 https://www.google.com/about/careers/students/guide-to-technical-development.html コースに学生向けと書かれていても気にするな。俺は学生じゃないけどここにあるほとんどのコースを受講した。

ということで、

www.google.com

が紹介されていることを発見した。 よくわからないが、初心者向けのコースもあるということでこれを一から受講してみようと思う。